シビックタイプR、その凄さに迫る!!
世界最高峰のサーキット、ドイツのニュルブルクリンクで7分43秒というFF車では最速のタイムをたたき出したホンダシビックタイプR、今回はその凄さに迫ります
ニュルブルクリンクとは?
ニュルブルクリンクはドイツのニュルブルク地方にあるサーキットで、nordschleifeと呼ばれる全長20kmの北コースと5kmのグランプリコースで構成されています。
20kmという世界でも類を見ない長さ、車がジャンプするような激しい起伏や150以上のコーナーがある北コースはレースを行うだけでなく自動車開発のテストコースとしても利用されてきました。
そして北コースを一周したタイム=その車の性能として用いられるようになりました。 その中で新型シビックタイプRは7分43秒という驚異的なタイムをたたき出し、世の中の車好きを驚かせたのです。それがどれくらい凄いタイムなのか比較すると
- 7分40秒 ブガッティ・ヴェイロン・・・3億円
- 7分42秒 ポルシェ911 GT3RS ・・・2530万円
- 7分43秒 ホンダシビックタイプR・・・400万円
なんとあのポルシェのスポーツモデルと同等の速さなのです!そしてブガッティヴェイロンとはフランスのブガッティが開発したスーパーカーで新車価格は3億、タイヤ1本ですら300万円するという超高級スーパーカーです。そんな化け物とほぼ同じ速さで走れる車が400万円で手に入るってすごいと思いませんか?
駆動方式によるハンデ
さらに駆動方式がFFというのが凄いところです。FFというのは前方にエンジンがあって、
前のタイヤが回転するという方式で今世の中に出回っているコンパクトカー、ミニバンや軽自動車のほとんどがこれを採用しています。
対して走りを重視したスーパーカーはミッドシップ、4WDが一般的です
ミッドシップというのは運転手後方にエンジンが搭載され、4WDというのはすべてのタイヤが回転します。
ミッドシップは四輪均等にタイヤに車の重力がかかりやすく、一般的にスポーツ走行を重視した車にはこの方式が採用されます
対してFFはミッドシップに対して 室内空間が広くとれるというメリットがありますが、車の重量配分が偏るため、スポーツ走行向きではないと言われています。
そんな常識を打ち破り、あえてFFで勝負を挑んだ新型シビックタイプR 。なぜFFなのか、次回はその真相について語りたいと思います。